奈井江発電所1号機のばいじん濃度上昇について(原因と対策) |
2013年7月18日
奈井江発電所1号機(所在地:空知郡奈井江町、定格出力:17万5千kW、使用燃料:石炭)は、大気汚染防止法に基づき定期的に実施しているばいじん濃度測定※1において、ばいじん濃度が排出基準値(450mg/m3N)を超えた数値を示したことから、集じん装置などの点検を行うため、3月21日22時28分に停止しました。
現在、点検作業中ですが、3月23日から7月15日の予定で定期事業者検査を実施しますので、このなかで引き続き点検作業を行ってまいります。
奈井江発電所1号機は、予定より2日前倒しして7月13日に定期事業者検査を終了し、運用を開始しました。
奈井江発電所1号機については、点検の結果、集じん装置(バグフィルタ)のろ布※2全5,040本中856本に損傷(破れ)を確認しました。
ろ布の損傷は、集じん装置内部の梁などにより排ガスの流れが偏り、一部のろ布に集中して排ガスが流れたことによるものと判明しました。
その対策として、ろ布5,040本を全て取り替えるとともに、集じん装置内部の排ガスの流れを均一にするための設備改造を定期事業者検査中に実施済みです。
なお、7月13日に実施したばいじん濃度測定において排出基準値以内であることを確認しております。
- ※1 ばいじん濃度測定:煙突から排出するボイラー排ガス中のばいじん(石炭灰)の濃度を測定するもの。大気汚染防止法により実施頻度が定められており、奈井江発電所の場合、運転日数が2ヶ月を超えない期間に1回以上実施することとなっている。
- ※2 ろ布:ボイラーで燃焼した後の排ガスを通過させ、灰を捕集する円筒状の布(長さ9m、直径13cm)。
【添付資料】
奈井江発電所1号機の概要図および集じん装置改造の概要 [PDF:101KB]
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