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プレスリリース 2024年度

石狩湾新港発電所における遠隔常時監視制御方式の運用開始について

2024年10月11日

 当社は、石狩湾新港発電所1号機(定格出力:56.94万kW、使用燃料:LNG)において、運転状態の監視・制御を発電所構外の制御所から行う「遠隔常時監視制御方式」の本格導入に向け、試運用を開始しましたので、お知らせします。
 当初の導入対象は、デジタル化が進んでおり比較的低コストで移行が可能な石狩湾新港発電所1号機とし、2024年4月からの試運用を経て2024年度下期から本格運用する予定です。

(2024年4月24日お知らせ済み)

 当社はこれまで、複数の火力発電所における制御の集中運用を目指し、石狩湾新港発電所1号機(定格出力:56.94万kW、使用燃料:LNG)における、遠隔常時監視制御方式の試運用に取り組んできました。
 このたび、所定の自主検査および手続きを経て、本格運用を開始しましたので、お知らせします。

 また、これまでのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進による火力発電所の運用高度化の取り組みに加え、今回、遠隔での運転監視の補助ツールとして、プラントの構造物を仮想空間上に三次元化し再現するデジタルツイン※1を新たに導入しました。
 デジタルツインの導入を通じて、より一層の効率的かつ安定的な運転に取り組むとともに、発電所の保守管理における工事の設計での利用等、保全業務のスマート化への活用についても検討を進めてまいります。

<遠隔監視制御方式のイメージ>

遠隔監視制御方式のイメージ

<制御所の集中運用と火力発電所のDX施策>

制御所の集中運用と火力発電所のDX施策

  1. ※1デジタルツイン
    日揮グループ ブラウンリバース株式会社が提供する3Dビューアサービス「INTEGNANCE VR」を導入し、事前に撮影したデータから仮想空間上に石狩湾新港発電所1号機の三次元構造物を構築するもの。構外の制御所から、発電所の設備の配置や配管設置状況等を仮想空間上で確認することが可能となる。
    遠隔常時監視制御を進めるにあたって、構外の制御所と現地駐在員との間での設備配置等を容易に認識共有できる環境を整え、円滑な意思疎通を図る。
  2. ※2

    ヘッドマウントディスプレイ
    頭に装着する表示装置の総称。ゴーグル型、ヘルメット型、眼鏡型などがある。カメラやセンサー、ディスプレイが付属しており、様々なデジタルコンテンツ(指示内容や操作対象等)を表示したり、操作することができる。

  3. ※3

    プラント監視ソフトウェア「EtaPRO™(エタプロ)」
    東芝エネルギーシステムズ株式会社が提供するプラント監視ソフトウェア。発電所の各設備に設置されているセンサーから得られる運転データをもとに、IoT・AI技術により算出された本来あるべき運転状態(期待値)と現在の運転状態(実測値)を比較することで、主要設備の不具合や性能低下の兆候を検知する。

  4. ※4

    自動巡視点検ロボット
    あらかじめ設定したルートを自動で走行し、ルート上の設備を自動で点検するロボット。カメラや各種センサー(温度、振動、音響、漏洩等を検知)などを装備しており、現場の様々な情報を中央操作室等へ伝送する。

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