泊発電所2号機の高経年化技術評価実施に伴う泊発電所原子炉施設保安規定の変更認可申請に係る補正書の提出について |
2020年12月1日
本日、当社は、「泊発電所原子炉施設保安規定」(以下「保安規定」)の変更認可を原子力規制委員会に申請しましたので、お知らせします。
泊発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力57万9千kW)は、1991年4月12日に営業運転を開始し、2021年4月に運転年数30年を迎えます。
このため、「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」および「実用発電用原子炉施設における高経年化対策実施ガイド」(以下「実施ガイド」)に基づき、高経年化技術評価を実施するとともに長期保守管理方針を策定しました。
本申請は、同方針を保安規定に反映するため行うものです。今回実施した高経年化技術評価は、泊発電所2号機が新規制基準への適合性に係る審査中であることを踏まえ、実施ガイドに従い、原子炉の冷温停止状態が維持されることを前提とした評価としました。
評価の結果、現状保全(現在実施している点検等)を継続することにより、運転開始後30年目以降も原子炉の冷温停止状態の維持に必要な機器・構造物の健全性が維持できることを確認したことから、長期保守管理方針は「高経年化対策の視点から充実すべき保守管理の項目はなし」としました。今後、上記の申請内容について、審査を受けてまいります。
本日、当社は、「泊発電所原子炉施設保安規定※1」(以下「保安規定」)の変更認可申請に係る補正書を原子力規制委員会に提出しましたので、お知らせします。
これは、泊発電所2号機の高経年化技術評価※2の実施に伴い、2020年3月19日に行った保安規定変更認可申請について、原子力規制委員会による審査や法令改正に伴う用語変更等を踏まえ、記載の一部を適正化するものです。
今後、補正書の内容について、引き続き原子力規制委員会による審査を受けてまいります。
- ※1泊発電所原子炉施設保安規定
「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」に基づき、泊発電所原子炉施設の運転に関し、保安のために遵守すべき事項を事業者自らが定め、原子力規制委員会が認可したもの。 - ※2高経年化技術評価
安全機能を有する機器・構造物に発生しているか、又は発生する可能性のある全ての経年劣化事象の中から、高経年化対策上着目すべき経年劣化事象を抽出し、これに対する機器・構造物の健全性について評価を行うとともに、現状の保守管理が有効かどうかを確認し、必要に応じ、追加すべき保全策を抽出すること。