今夏の電力需給と節電へのご協力のお願いについて |
2017年5月12日
今夏の北海道供給区域における電力需給については、2010年度並の厳しい気象条件を前提に、最も需給が厳しい8月で、最大電力446万kWに対し、供給力510万kWの想定となりました。
この結果、供給力と最大電力の差である供給予備力は64万kW、予備率にして14.4%となり、電力の安定供給に最低限必要な供給予備率である3%以上を確保できる見通しとなりました。
電力広域的運営推進機関がとりまとめた全国における今夏の需給見通しについては、国の「電力・ガス基本政策小委員会」において審議され、本日、「電力需給に関する検討会合」において、今夏における電力需給対策が決定されました。
その中で、「2017年度夏季の電力需給は、10年に1回程度の猛暑を想定してもなお、東日本、中西日本のブロック単位での予備率が3%以上で十分にあり、電力広域的運営推進機関によるひっ迫時の融通によらずとも、全エリアで電力の安定供給に最低限必要とされる予備率3%以上を確保できる見通しである。ただし、火力発電に大きく依存しており、大規模な電源脱落や想定外の気温の上昇による需要増に伴う供給力不足のリスクがあることに十分留意が必要な状況である。」との見解が示されました。
当社においては、泊発電所の再稼働が見込めない中、火力発電設備は定期検査の繰り延べ等により計画どおりの点検ができておらず、高稼働が続いておりますが、今後可能な限り、発電設備の点検・補修を実施することに加え、発電設備や連系する送電線の保守・点検体制の強化に努め、電力の安定供給に万全を期してまいります。
今夏の需給見通しには、これまで同様、お客さまが継続している定着した節電効果を見込んでおります。お客さまにおかれましては、引き続き、無理のない範囲での節電にご協力いただきますよう、お願いいたします。
また、当社ホームページやSNS等を通じ、日々の電力需給状況や節電の方法といった情報についても継続してお知らせしてまいります。
加えて本日より、「需給ひっ迫のお知らせメール」の登録受付を開始いたします。これは、発電設備や北本連系設備の計画外停止が重なるなど、万が一、厳しい需給状況となった場合に、事前にご登録いただいたメールアドレスへお知らせし、緊急の節電をお願いさせていただくものです。是非、ご登録をお願いいたします。(登録方法などについては、添付資料参照)
なお、既にご登録いただいているお客さまにつきましては、今夏に向けては自動登録されますので、あらためてのご登録は不要です。
【参考】電力需給に関する検討会合で示された今夏の需給バランス
(万kW)
7月 | 8月 | 9月 | |
---|---|---|---|
供給力 | 498 (504) |
511 (510) |
495 (494) |
最大電力需要 | 426 (426) |
446 (446) |
431 (431) |
供給予備力 | 71 (77) |
65 (64) |
64 (63) |
供給予備率(%) | 16.7 (18.1) |
14.7 (14.4) |
14.8 (14.6) |
- 注1:下段は、4月6日にお知らせした数値(供給区域〔エリア〕間取引と火力発電の増出力が考慮されたことにより、4月6日にお知らせした今夏の電力需給見通しから変更となったもの)
- 注2:上記の数値は四捨五入後のため、計算があわないことがある。
【添付資料】
- PDFファイルを開きます。「需給ひっ迫のお知らせメール」について [PDF:13KB]