伊達発電所2号機の一部復旧について(第7報) |
2016年3月18日
伊達発電所2号機(所在地:伊達市、定格出力:35万kW、使用燃料:重油)は、ボイラーの火炉壁管※1の温度が通常より上昇しております。このまま運転を継続すると配管損傷の懸念があり、配管の温度を低減させるため、12月29日17時27分より上限出力を27万kWに抑制しました。
現在のところ復旧は未定です。伊達発電所2号機は、1月30日から2月1日までボイラー付属装置に係る点検作業を行いました。
(2016年1月29日および2月1日お知らせ済み)
伊達発電所2号機は、ボイラー付属装置を点検した結果、エアレジスタ※2の動作不良を確認したため、補修作業を実施し、補修済のエアレジスタを用いた燃焼状態の調整により、ボイラーの火炉壁管の温度が一定程度低下したことから、2月10日15時00分に上限出力を27万kWから29万kWに変更しました。
伊達発電所2号機は、ボイラーの火炉壁管の温度状況を確認しながら、これまで上限出力を29万kWに抑制して運転を継続してきましたが、新たに燃料流量計※3に不具合を確認したことから、2月13日20時10分より上限出力を29万kWから17万kWに抑制し、点検作業を開始しました。
現在のところ復旧は未定です。伊達発電所2号機は、燃料流量計の補修のために停止する必要があることから、3月2日4時24分に停止し燃料流量計の分解点検作業を開始しました。
点検結果にもよりますが、復旧は3月4日頃となる見込みです。伊達発電所2号機は、燃料流量計を点検した結果、内部の動作機構部に高粘度の重油が付着していたことから、これを除去し流量計の動作に問題がないことを確認したうえで、3月4日2時28分に発電を再開しました。燃料流量計の復旧により、上限出力は17万kWから29万kWとなりました。
伊達発電所2号機は、供給予備力に比較的余裕があることから発電を停止※4しておりましたが、復水器※5への海水の漏れ込みの兆候※6を確認したことから、3月16日19時19分より点検作業を開始しました。
現在のところ復旧は未定です。
伊達発電所2号機については、復水器の細管4本に海水の漏れ込み箇所を確認したため、これを施栓※7することにより補修を完了し、本日18時35分に上限出力29万kWで復旧しました。
伊達発電所2号機の復旧に伴い、明日(3月19日)の当社ピーク時供給力は510万kW、供給予備力は129万kWとなります。
お客さまには、これまで節電に対してご協力をいただき厚くお礼申し上げます。引き続き無理のない範囲で、節電へのご協力をお願いいたします。
- ※1ボイラー水を加熱して蒸気にする管のうち、ボイラーの側面を構成する管
- ※2燃焼用の空気を燃焼に適した流れ・量に調整してバーナへ送り込む装置
- ※3ボイラーに供給している燃料(重油)量を計測している装置
- ※4運用上の停止であり、需給状況の変化があれば発電できる状態にあった
- ※5タービンで使用した蒸気を海水により冷却する熱交換器のこと
- ※6復水器内部へ海水が漏れ込むと、ボイラーやタービンを循環する水に海水が混ざり、導電率が上昇することから、これにより海水の漏れ込みを判断する
- ※7復水器細管の両端に金属の栓をすることにより、海水の漏れ込みを防止するもの
<明日(3月19日)の需給状況>
(単位:万kW)
変更後 | 変更前 | |
---|---|---|
ピーク時供給力 | 510 | 481 |
予想最大電力 | 381 | 381 |
供給予備力 | 129 | 100 |
【添付資料】
- PDFファイルを開きます。伊達発電所2号機 復水器の概要図 [PDF:100KB]