苫小牧発電所1号機の出力抑制・復旧および伊達発電所1号機の出力抑制(第1報)について |
2014年2月2日
苫小牧発電所1号機(所在地:苫小牧市、定格出力:25万kW、使用燃料:重原油・天然ガス)は、復水器※1への海水の漏れ込みの兆候※2を確認したことから、本日7時
00分より上限出力を12万5千kWに抑制して点検作業を行いました。
点検の結果、復水器の細管1本に海水の漏れ込み箇所を確認したため、これを施栓※3することにより補修を完了し、本日12時45分に復旧しました。
また、伊達発電所1号機(所在地:伊達市、定格出力:35万kW、使用燃料:重油)についても、復水器への海水の漏れ込みの兆候を確認したことから、本日11時40分より上限出力を17万5千kWに抑制して点検作業を開始しました。
点検結果にもよりますが、復旧は明日(2月3日)となる見込みです。
当面の電力需給は、安定供給に必要な供給予備力を確保できると考えておりますが、発電設備のさらなる計画外停止や北本連系設備が停止した場合には、極めて厳しい状況になることも想定されます。
お客さまには、これまで節電に対してご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
引き続き節電への取り組みにつきまして特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
なお、本日の予想最大電力は午前3時台を想定していたことから、昨日お知らせしたピーク時供給力などの需給状況に変更はありません。(でんき予報「本日の予報」も変更はありません)
明日(2月3日)の需給状況につきましては、本日18時頃に「でんき予報」にてお知らせいたします。
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※1
タービンで使用した蒸気を海水により冷却する熱交換器のこと。
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※2
復水器内部へ海水が漏れ込むと、ボイラーやタービンを循環する水に海水が混ざり、導電率が上昇することから、これにより海水の漏れ込みを判断する。
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※3
復水器細管の両端に金属の栓をすることにより、海水の漏れ込みを防止するもの。
【添付資料】
苫小牧発電所1号機および伊達発電所1号機の復水器概要図 [PDF:101KB]