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電源を絶やさない

炉心の損傷などの重大事故を防ぐためには、燃料を冷やし続けることが必要です。燃料の冷却には水、その水を注入するポンプ、そのポンプを動かす「電源」の確保が重要です。
泊発電所では、これまでも電源確保のための対策を講じていますが、燃料の冷却に必要な電源を絶やさないよう、さらなる対策を進めています。

動画「電源を絶やさない」

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泊発電所につながる送電鉄塔の安定性強化

当社は、福島第一原子力発電所の事故を受け、泊発電所の外部電源の信頼性に関する調査を行い、盛土の崩壊、地すべり、急傾斜地の土砂崩壊に対する鉄塔基礎の安定性について評価した結果、問題がないことを確認しています。

送電鉄塔の安定性を一層高めるため、泊発電所につながる送電線(電圧275kV)の鉄塔のうち、勾配25度以上の斜面に設置している鉄塔11基を対象に、鉄塔の4脚を地中梁で一体化(結合)したうえで、鉄塔との連結部を鉄筋コンクリートで補強しています。

鉄塔基礎の補強工事

鉄塔基礎の補強工事

外部電源の受電ルートの多重化

泊発電所1・2号機に接続する送電線は、運転開始当初、泊幹線(電圧275kV)とバックアップ用の泊支線(電圧66kV)の2系統でしたが、2007年の後志幹線(電圧275kV)の完成によって、3系統の受電ルートになっています。
泊発電所3号機に接続する送電線は、2009年の運転開始当初から主要な送電設備である泊幹線、後志幹線の2系統でしたが、福島第一原子力発電所の事故を受け、さらに信頼性を高めるため、発電所構内の高台に新たに変電設備を設置し、3系統目の受電ルート(泊支線:電圧66kV)を確保しています。
これにより、現在、泊発電所1~3号機のすべてが、3系統の送電線から受電できるようになっています。

新たに設置した泊発電所3号機用の変電設備

新たに設置した泊発電所3号機用の変電設備

代替非常用発電機(常設)

泊発電所に接続している送電線から電源を確保できなくなっても、速やかに電気を供給し、燃料を冷やし続けるため、従来から非常用ディーゼル発電機6台(1~3号機各2台)を設置しています。
この非常用ディーゼル発電機が使用できなくなった場合の備えとして、新たに「代替非常用発電機(常設)」6台(1~3号機各2台)を設置しています。(中央制御室から遠隔操作が可能)

代替非常用発電機(常設)

代替非常用発電機(常設)

可搬型代替電源車

代替非常用発電機(常設)が使用不能になった場合の備えとして、移動可能な「可搬型代替電源車」を8台(1~3号機共用6台、予備2台)配備しています。
この可搬型代替電源車は、地震や津波などの災害によって同時に損傷するリスクを避けるため、発電所構内の高台に分散して配置しています。

可搬型代替電源車

可搬型代替電源車

蓄電池

泊発電所の運転状態を監視するための計測器や、その表示盤などの電源として直流電源を使用しています。
もともと、直流の非常用電源設備として蓄電池(1~3号機各2組)を設置していますが、さらに増設(1~3号機各1組の追加設置)しています。

蓄電池

蓄電池