電力スマートメーター通信ネットワークを活用した「灯油タンク残量監視センサ」の開発・実証試験について

　北海道電力ネットワーク株式会社（本社：札幌市中央区、代表取締役社長：藪下　裕己、以下「ほくでんネットワーク」）およびゼロスペック株式会社（本社：札幌市中央区、代表取締役：多田　満朗、以下「ゼロスペック」）は、電力スマートメーターに通信可能な灯油タンク残量監視センサ※1（以下「スマートオイルセンサ」）を開発し、電力スマートメーター通信ネットワークとの通信状況を確認する実証試験を2022年1月～3月の予定で行います。

　寒冷地の北海道における重要なライフラインである灯油供給については、人口減少や高齢化による配送の担い手不足等により、住宅等に設置されている灯油タンクへの配送体制の確保に向けて、効率的な配送が求められています。

　灯油の配送は、一般的に定期的配送またはお客さまによる灯油残量の確認・依頼に基づきますが、今回の実証試験は、配送事業者がタンク内の液面高（残量）データを検知するスマートオイルセンサを活用することにより、給油時期の適正化や効率的な配送ルートの設定等、計画的な配送に繋げるものです。
　また、今回使用する電力スマートメーターの通信ネットワークは、道内の広範囲に敷設されていることから、道内のほぼ全域でスマートオイルセンサの活用が期待されます。

　このほか、ゼロスペックが提供している灯油の自動発注配送管理システム「GoNOW※2」等を活用した配送に関わる事務処理の効率化等についても、実証試験にご協力いただく配送事業者のニーズを踏まえながら検討してまいります。

　両社は、それぞれが保有する知見や設備を活用しながら、地域経済の持続的な発展や社会的な課題の解決に向けて、ほくでんネットワークは、電力スマートメーター通信ネットワークを活用したIoT回線提供サービス※3の事業化について検討していくとともに、ゼロスペックは、灯油配送事業者が直面している担い手不足および配送経費の削減といった課題の解決を進めてまいります。

1. ※1：ホームタンクの蓋と一体型で、タンク内の液面レベルを検知し、無線で残量データをクラウド環境に蓄積するもの（ゼロスペックにて特許取得、他通信方式で実証済み）。
2. ※2：スマートオイルセンサで取得した灯油の残量を管理し、自動で効率的な配送リストを作成、マッピングすることができるシステム。
3. ※3：電力スマートメーター通信ネットワークの回線を活用し、あらゆるモノのデータ化やそれに基づく自動化等を進め、新たな付加価値を生み出すもの。

【参考】

【別紙】

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