基幹系統への再給電方式(調整電源の活用)の運用開始について |
2022年12月14日
当社は、再生可能エネルギーの導入拡大に向け、2021年1月から、空容量のない基幹系統※1におけるノンファーム型接続※2の受付を行っています。
これまで、空容量のない基幹系統において系統が混雑※3した際は、ノンファーム型接続をした電源のみを対象に出力制御を行うことで、安定供給を図ることとしておりました。このたび、国の審議会※4において送電線の利用ルールが見直され、系統混雑時の出力制御はノンファーム型接続をした電源のみを出力制御する方式からメリットオーダー※5に従い出力制御する方式に変更し、その具体的な方法として、まずは電源の制御環境が整っている火力発電などの調整電源を活用する「再給電方式(調整電源の活用)」を2022年中に開始する方針が示されました。
基幹系統への「再給電方式(調整電源の活用)」の導入に関する詳しい内容について、添付資料のとおりまとめましたので、ご覧ください。また、「再給電方式(調整電源の活用)」の開始日等が決まりましたら、改めてお知らせいたします。
再給電方式(調整電源の活用)について、2022年12月21日より開始することといたしましたので、お知らせいたします。
本方式の導入により、ノンファーム型接続電源の出力制御に替えて、調整電源をメリットオーダーに従い出力制御することで、再生可能エネルギーをできる限り活用しながら、基幹系統における平常時の混雑の解消を図ります※6。
なお、今後、再給電方式(調整電源の活用)により混雑処理を実施した場合には、当社ホームページで混雑処理情報を公表いたします。
当社は、今後も引き続き、電力の安定供給に万全を期しながら、さらなる再生可能エネルギーの導入拡大、活用に取り組んでまいります。
- ※1当社エリアにおいては、187kV以上の系統を指す。
- ※2送電線や変圧器の混雑時の出力制御を条件に電源の新規接続を行う方法。
- ※3送電線や変圧器の過負荷が予見される状況。
- ※4第37回 総合エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会(2021年11月30日)
- ※5運転コスト(燃料費、起動費等)の低い電源から順番に稼働することにより、電源全体の運転コストを最小化すること。
- ※6本方式の導入により接続可能となる電源の量は、系統ごとの調整電源の有無や出力制御可能な範囲によります。