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泊発電所における放射性気体廃棄物測定装置のソフトウエア更新時の不備について
2024年11月15日
当社は、泊発電所の放射性廃棄物処理建屋の焼却炉煙突からの放射性気体廃棄物※1の放出量を測定・管理しており、測定試料を採取する際、配管等の腐食防止の観点から空気等で試料を希釈しているため、補正を行ったうえで放出量を算出しています。
しかし、2023年12月に測定装置のソフトウエアを更新した際、一部の測定項目※2に適切な補正を反映できていなかったことが、2024年11月13日に判明いたしました。
放射性気体廃棄物の放出量については、国・北海道・岩宇4町村※3および後志管内16市町村※4に報告しておりますが、2023年12月以降の当該項目については、適切な補正の実施前後のいずれにおいても、全て検出限界濃度未満であったことから、報告値に修正はありません。
当社は、本事案の原因究明を行い再発防止に努めてまいります。
なお、本事案による周辺への放射能の影響はありません。
- ※1原子炉の冷却水には放射性ガスや粒子状物質等が存在しており、設備点検作業でこの冷却水の拭き取り等に使用したウェス等に放射性物質が含まれ、これらを焼却した際に、「希ガス」、「よう素」、「全粒子状物質」、「トリチウム」を含む気体廃棄物が生成される。これらの気体廃棄物は、フィルタによるろ過を行ったうえで、放射線モニターで監視しながら焼却炉煙突等から放出している。
- ※2今回、適切な補正を反映していなかった測定項目は、「よう素」および「全粒子状物質」
- ※3泊村、共和町、岩内町、神恵内村
- ※4小樽市、島牧村、寿都町、黒松内町、蘭越町、ニセコ町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、京極町、倶知安町、積丹町、古平町、仁木町、余市町、赤井川村