泊発電所 耐震安全性評価における「原子力安全・保安院として考える課題」を踏まえた対応状況について |
2012年4月20日
当社は、平成24年2月28日の原子力安全・保安院の地震・津波に関する意見聴取会における「原子力安全・保安院として考える課題」を踏まえ、以下の対応を行うこととし、3月8日、同院の意見聴取会で説明しました。
<原子力安全・保安院として考える課題>
- 岩内堆周辺の断層群の南方及び黒松内低地帯の断層群の北端における更なるデータの拡充が必要である。
- 現時点で、陸域への延長が否定できないのであれば、活断層長さを更に陸域へ延長して評価したもので、地震動評価を行うべきと考える。
<今後の対応>
- 陸域及び海域の追加の地質調査
- 敷地前面海域の連動断層の南方(岩内堆周辺の断層群の南方)にあたる弁慶岬西側沿岸部において、地形調査、地表地質踏査、ボーリング調査、海上音波探査を行います。
- 黒松内低地帯の断層群の北端にあたる寿都湾沿岸部において、地形調査、地表地質踏査、ボーリング調査、反射法地震探査及び海上音波探査を行います。
- 陸域の地質調査(地形調査、地表地質踏査、ボーリング調査、反射法地震探査)期間は、2~3ヶ月程度を想定しています。
- 海域の地質調査(海上音波探査)は、今後、関係各所と調整のうえ、現地の状況に応じて、調査数量、工程等を決定していくため、現時点において、海域の地質調査の完了時期について示せる段階にありませんが、できるかぎり早期に完了できるよう、鋭意調査を実施していきます。
- 地震動評価
- 地震動評価は、追加調査により敷地前面海域の連動範囲の南端が確認されるまでは、追加調査と並行して、「敷地前面海域の連動断層」の南端を陸域まで延長した評価範囲約98kmの地震動を評価します。
なお、参考として、念のため、「敷地前面海域の連動断層」と「黒松内低地帯-八雲断層」との同時活動を考慮した地震動も評価します。(評価範囲約160km) - 評価範囲約98kmの地震動評価は4月中旬を目指しており、念のために実施する「敷地前面海域の連動断層」と「黒松内低地帯-八雲断層」との同時活動を考慮した地震動評価は、それより少し遅れる見込みですが、できるかぎり早期に完了できるよう、検討を進めていきます。
- 地震動評価は、追加調査により敷地前面海域の連動範囲の南端が確認されるまでは、追加調査と並行して、「敷地前面海域の連動断層」の南端を陸域まで延長した評価範囲約98kmの地震動を評価します。
当社は、皆様により一層安心していただくため、追加調査及び地震動評価を早期に完了できるよう、準備が整い次第、順次実施していきます。
当社は、平成24年2月28日の原子力安全・保安院の地震・津波に関する意見聴取会における「原子力安全・保安院として考える課題」を踏まえた追加の地質調査について、平成24年3月27日、陸域の調査地点およびその周辺の準備作業を開始しました。今後、資機材の搬入等の作業を行い、順次、ボーリング調査を開始していきます。
引き続き、その他の調査についても、準備が整い次第、作業を開始していきます。
当社は、平成24年2月28日の原子力安全・保安院の地震・津波に関する意見聴取会における「原子力安全・保安院として考える課題」を踏まえた追加の地質調査について、4月14日、海域の地質調査(海上音波探査)を開始しました。
なお、陸域の地質調査については、現在、ボーリング調査および地表地質踏査を実施中です。
引き続き、その他の調査についても、準備が整い次第、作業を開始していきます。
当社は、平成24年2月28日の原子力安全・保安院の地震・津波に関する意見聴取会における「原子力安全・保安院として考える課題」を踏まえた追加の地質調査について、本日、反射法地震探査を開始しました。
追加の地質調査として、すでにボーリング調査、地表地質踏査および海上音波探査を実施しており、作業が終了次第、調査結果を取りまとめていきます。
<反射法地震探査のイメージ>
震源車
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反射法地震探査:震源車により振動を発生させ、地下の地層の境界面から戻ってくる反射波を地上に設置した地震計で測定し、地下の地質構造を確認する調査。