プレスリリース 2023年度 森町と北海道電力による森町沿岸海域ブルーカーボン事業および森町カーボンニュートラル推進のための連携・協力協定の締結について |
2023年11月10日
森町
北海道電力株式会社
本日、森町と北海道電力株式会社(以下、北海道電力)は、森町沿岸海域におけるブルーカーボン事業および森町のカーボンニュートラル推進に関する情報交換や研究開発の連携強化に向けた連携・協力協定(以下、本協定)を締結しましたので、お知らせします。
ブルーカーボンは、海藻・海草藻場やマングローブ林、干潟などの海洋生態系によって吸収・貯留された炭素のことであり、わが国の海藻生産量の約7割を占める北海道は、ブルーカーボンによる二酸化炭素(CO2)吸収・貯留ポテンシャルが非常に高い地域と考えられます。ブルーカーボン事業は、これらの海洋生態系の拡大・保全を通じて、CO2の吸収・貯留量を増やし、地球温暖化の防止に寄与するものです。
両者は、本協定に基づき以下の事項について連携・協力します。
- 森町沿岸海域におけるブルーカーボン生態系によるCO2の吸収・貯留に関する検討
- 森町沿岸海域で生産されるホタテの貝殻などの有効利用、また、それによるブルーカーボン事業につながる技術開発
- 森町のカーボンニュートラル推進に向けた情報交換
- その他目的の達成に向け、森町と北海道電力が連携・協力することができる取り組み
至近における具体的な取り組みとして、森町内から発生する貝殻や木質バイオマス燃焼灰から藻礁※ブロックを製造し、森町沿岸海域において、その藻礁ブロックを活用した海藻の培養試験を実施します。実施期間は2023年11月から2024年6月を予定しています。
本協定の連携・協力事項実現のため、森町は、ブルーカーボンやカーボンニュートラル推進に向けた事業環境の整備や事業性評価などを行います。また、北海道電力は、エネルギー分野における脱炭素の知見に加えて、これまで積み重ねてきた材料やデジタル化の技術を活用し、藻礁ブロックの開発やドローンによる藻場調査の高度化など、森町におけるブルーカーボンの事業化、カーボンニュートラルの推進に向けた技術的な支援を行います。
両者は、これらの取り組みを通じて、ゼロカーボン北海道の実現や地域の課題解決を目指してまいります。
※藻礁:海草(藻)類が付着・成長しやすいよう加工したブロックを海中に沈めたもの。
<関連するSDGs>
【添付資料】
- PDFファイルを開きます。森町沿岸海域海藻培養試験の概要 [PDF:304KB]