苫東厚真発電所4号機の点検結果および復旧見通しについて(第4報) |
2014年1月5日
苫東厚真発電所4号機(所在地:勇払郡厚真町、定格出力:70万kW、使用燃料:石炭)は、ボイラー内部での蒸気漏洩の兆候を確認したことから、点検のため12月17日18時27分に停止いたしました。
今後、ボイラー内部の点検を実施し、原因の特定ならびに復旧作業を進めてまいります。
苫東厚真発電所4号機については、これまでの点検の結果、ボイラー内部にある節炭器管※が2本損傷(破孔)していることを確認しました。
現在、さらなる損傷箇所の有無を確認するため、引き続き点検作業を行っています。
点検作業には日数が掛かる見込みであり、現時点では復旧日時を見通せませんが、点検の結果により広範囲にわたる損傷が確認された場合、本格的な復旧に長期間を要する可能性もあります。
当社の火力最大機である苫東厚真4号機の停止により、厳冬期を迎えて電力需給が厳しくなることが想定されるため、応急的な対策の可能性について検討しています。
点検結果が判明し、具体的な対策がまとまり次第、お知らせいたします。
苫東厚真発電所4号機については、さらに点検を進めた結果、これまでのところ損傷(破孔)した節炭器管2本のほか、減肉している(肉厚が薄くなっている)節炭器管が16本あることを確認いたしました。
現在、減肉状況を確認するための点検作業を継続中であり、復旧時期について明確に見通すことはできませんが、不具合の発生箇所が現在確認している箇所だけに留まったとしても、応急的な復旧は1月以降になるものと考えています。
復旧の見通し等の詳細については、補修範囲の特定および補修工程の検討を終え次第、改めてお知らせいたします。
苫東厚真発電所4号機については、早期復旧に向けて24時間体制で作業を進めており、このほど減肉状況を確認するための点検作業が終了しました。
その結果、損傷(破孔)した節炭器管2本のほか、減肉している節炭器管が30本あることを確認しました。(12月27日に点検状況をお知らせした以降に判明した減肉管は14本)
損傷管の詳細な点検結果から、破孔および減肉の原因は、燃焼ガス中の灰による磨耗と推定しています。
損傷および減肉した節炭器管を本格的に取り替えるためには、管の製作などに長期間を要するため、本来の形状とは異なる管に取り替えるなどの応急的な補修で対応することとしました。
こうした作業により、1月16日頃には復旧できる見通しです。
当社の火力最大機である苫東厚真発電所4号機が復旧し、発電を再開するまでの間、気温の低下や天候の悪化による需要増、発電設備のさらなる計画外停止、北本連系設備の停止が重なった場合には、極めて厳しい需給状況となる可能性があります。
特に1月6日以降は、産業活動等が再開することにより需要が増加するとともに、気温が平年を下回る日も想定されていることから、予断を許さない状況となる見通しです。
お客さまにはご迷惑をおかけしますが、引き続き節電へのご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
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※
節炭器管:ボイラー燃焼ガスで給水を予熱するためのボイラー内部にある伝熱管。ボイラー燃焼ガスで給水を予熱することで石炭の節約になる。
<1月6日から10日までの週間需給状況>
(単位:万kW、%、℃)
1月6日 月曜日 |
1月7日 火曜日 |
1月8日 水曜日 |
1月9日 木曜日 |
1月10日 金曜日 |
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ピーク時供給力 (再掲:融通受電電力) |
573 (29) |
559 (9) |
553 (3) |
551 (3) |
551 (3) |
予想最大電力 | 512 | 518 | 510 | 522 | 530 |
供給予備力 | 61 | 41 | 43 | 29 | 21 |
供給予備率 | 11.9 | 7.9 | 8.5 | 5.6 | 4.0 |
電気使用率 | 89.4 | 92.7 | 92.2 | 94.7 | 96.2 |
道内供給予備力※1 | 32 | 32 | 40 | 26 | 18 |
<参考> 札幌の最高/最低気温※2 |
-1/-5 | 2/-5 | 3/-2 | 0/-5 | -2/-7 |
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※1
北本連系設備からの受電電力を除いた供給予備力。
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※2
でんき予報(週間予報)策定時における週間天気予報に基づく。
【添付資料】
苫東厚真発電所4号機 ボイラーの概要図と点検状況 [PDF:90KB]