伊達発電所2号機の停止について(第2報) |
2013年1月29日
伊達発電所2号機(所在地:伊達市、定格出力:35万kW、使用燃料:重油)は、昨年12月以降、復水器※1へ海水が漏れ込む不具合が連続して発生しております。
その防止策として、明日(1月29日)1時頃より上限出力を17.5万kWに抑制し、片系列※2について復水器細管の肉厚測定を行い、肉厚の薄い細管を施栓※3する作業を実施いたします。
今回の作業は、電力需給に比較的余裕のある限られた期間内に、作業範囲を限定して実施するものであり、復旧は2月1日頃となる見込みです。
なお、残りの片系列は、電力需給状況を見極めて別途同様の作業を計画いたします。
伊達発電所2号機は、本日1時頃より復水器片系列の細管肉厚測定作業に着手しましたが、新たに復水器入口弁※4漏洩という不具合を確認したことから、肉厚測定を中止するとともに、本日22時頃より発電を停止して復水器入口弁の点検作業を実施することといたしました。
また、これにあわせて、復水器両系列について細管の肉厚測定と施栓を実施し、海水の漏れ込み防止を図る予定です。復旧は2月1日頃となる見込みです。
現時点では電力供給に支障が生じる状況ではありません。
しかしながら、現在、音別発電所2号機(所在地:釧路市、定格出力:7.4万kW、使用燃料:軽油)が停止していることから、発電設備のさらなる計画外停止や北本連系設備が停止した場合には、極めて厳しい状況になることも想定されます。
お客さまにおかれましては、これまで節電に対してご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
引き続き可能な範囲でのより一層の節電をお願い申し上げます。
なお、伊達発電所2号機の一時的な出力抑制の解除に伴い、本日のピーク時間帯における供給予備力は74万kWとなります(「でんき予報」における本日の予報も変更しております)。
また、明日の需給状況については、以下のとおりです。
需給状況に大きな変動があった際には、速やかにお知らせしてまいります。
- ※1 復水器:タービンで使用した蒸気を海水により冷却する熱交換器のこと。
- ※2 片系列:当該復水器は2系列で構成されており、出力抑制にて片系列のみでの運転が可能。
- ※3 施栓:復水器細管の両端に金属の栓をすることにより、海水の漏れ込みを防止するもの。
- ※4 復水器入口弁:復水器を通過する海水を停止するための弁。
<明日(1月30日)の需給状況>
(単位:万kW)
ピーク時供給力 | 586 |
予想最大電力 | 535 |
供給予備力 | 51 |
【添付資料】
伊達発電所2号機 復水器の概要図 [PDF:101KB]