知内発電所1号機の停止について(第1報) |
2012年11月13日
知内発電所1号機(所在地:上磯郡知内町、定格出力:35万kW、使用燃料:重油)は、東日本大震災以降、これまでになく高い利用率で運用したことに伴い、ボイラー内部の水・蒸気配管への灰付着量が増加したため、ボイラーから排出されるガス温度が通常より上昇※している状況です。
この状況のまま運転を継続すると、排出ガスダクトの損傷が懸念されることから、今冬の安定運転継続に向けて、明日(11月14日)0時頃より停止し、ボイラー配管の洗浄作業を実施いたします。
今回の洗浄作業は、電力需給に比較的余裕のある冬季前の限られた期間内で実施するため、洗浄範囲を限定して実施するものであり、復旧は11月22日頃となる見込みです。
当面の電力需給は、安定供給に必要な供給予備力を確保できると考えており、直ちに供給に支障がある状況ではありません。
しかしながら、現在、高見発電所2号機(所在地:日高郡新ひだか町、定格出力:10万kW、揚水式水力発電所)、奈井江発電所1号機(所在地:空知郡奈井江町、定格出力:17.5万kW、使用燃料:石炭)、北本連系設備の片極(30万kW)などが作業のため停止していることから、発電設備のさらなる計画外停止や北本連系設備の残りの片極(30万kW)が停止した場合には、極めて厳しい状況になることも想定されます。
今後、現在実施している奈井江発電所1号機の停止作業(集じん装置内部点検作業)を途中で取り止めて復旧するなど、供給力の確保を進めてまいります。
お客さまには、引き続き節電への取り組みにつきまして一層のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
需給状況に大きな変化があった際には、速やかにお知らせしてまいります。
※燃焼ガスはボイラー内を通過する過程で、配管内の水・蒸気へ熱を渡して、その温度は低下しますが、配管への灰付着量が増加すると、燃焼ガスから水・蒸気への熱の受け渡しが阻害され、通常より高い温度の燃焼ガスがボイラーから排出されるようになります。
<明日(11月14日)の需給状況>
(単位:万kW)
ピーク時供給力 | 526 |
予想最大電力 | 455 |
供給予備力 | 71 |
【添付資料】
知内発電所1号機ボイラーの概要図 [PDF:96KB]