プレスリリース 2012年度 今冬の電力需給対策の進捗状況について |
2012年9月5日
【 今冬の電力需給について 】
北海道では、寒さの厳しい冬季に電力需要がピークを迎えますが、泊発電所の発電再開時期を見通すことが難しい状況にあることから、当社は今冬の電力の安定供給確保に向けた需給対策の検討を進め、このたび、現時点における今冬の電力需給状況と需給対策をまとめましたので、お知らせいたします。
泊発電所の発電再開が見込めない場合、供給電力(kW)面※1では、12月から2月にかけて供給予備率が2.0%以下にとどまり、日々の電力需給運用に最低限必要となる3%の供給予備率を確保できないおそれがあります。
また、冬季の北海道では暖房需要などにより夜間も需要が下がらず、1日24時間にわたって高い需要が続くことから、供給電力量(kWh)面※2においても、1月から2月にかけて3~4%程度不足するおそれがあります。
厳寒・凍結・積雪と気候が厳しい冬季の北海道では、節電が難しく、さらには停電がお客さまの日常生活や生産活動に与える影響は非常に大きいものと考えております。
このため、発電設備などの計画外停止が頻繁に発生している状況にあることから、計画外停止の発生によってさらに厳しい需給状況となることも想定しておく必要があります。
当社は緊急設置電源の追加設置や燃料輸送能力の増強などについて引き続き検討を進めているところですが、検討中の需給対策や今後の需要動向なども反映した今冬の需給見通しにつきましては、まとまり次第改めてお知らせいたします。
- ※1 供給電力(kW)面:最大需要に見合う供給力の高さ(kW)
- ※2 供給電力量(kWh)面:需要全体に見合う供給力の面積(kWh)
【 緊急設置電源の追加設置について 】
当社は、現在今冬における安定供給の確保のため、更なる供給対策の検討を進めています。
今回、その一環として「緊急設置電源」の追加につきまして、発電出力7.4万kW程度の発電設備を平成24年12月上旬運転開始予定で南早来変電所構内に設置することとしましたので、お知らせいたします。
なお、検討中のその他の需給対策や今後の需要動向なども反映した今冬の需給見通しにつきましては、まとまり次第改めてお知らせいたします。
当社は、今冬における電力の安定供給の確保のため、さらなる需給対策の検討を進めております。
今回、供給力対策と需要対策の取り組み状況について、これまでの進捗状況を取りまとめましたので、お知らせいたします。
供給力につきましては、すでにお知らせした「緊急設置電源の追加設置」に加え、「知内発電所・音別発電所の燃料制約の回避」や「苫小牧発電所の公害防止協定値内での運用」などに一定の目途がついたことにより、供給電力(kW)面および供給電力量(kWh)面のそれぞれについて改善を図ることができました。
今回お知らせした供給力対策は、現段階で実現に一定の目途がついたものであり、引き続き、さらなる供給力の確保に努めてまいります。
電力需要につきましては、今夏の節電効果等をもとに精査してまいります。
一方、発電設備トラブルによる計画外停止および出力抑制は年間を通じて発生しており、今冬の安定供給に備えるためには、その分の影響を加味する必要があります。
最終的な今冬の需給状況の見通しにつきましては、これらを踏まえた上でさらに検討を進め、可能な限りすみやかにお知らせいたします。
【添付資料】
今夏の電力需給状況および今冬の電力需給対策の進捗状況について [PDF:1240KB]