当社知内発電所1号機の停止について(第2報) |
2012年6月15日
当社知内発電所1号機(所在地:上磯郡知内町、定格出力:35万kW、使用燃料:重油)は、蒸気タービンの振動が上昇したことにより、6月14日9時32分に停止いたしました。
現在、原因調査を進めておりますが、振動発生時の機器データを基に評価した結果、グランド蒸気※1温度が通常よりも高かったことによりタービン軸と軸受部のフィン※2が接触したために振動上昇に至った可能性が高いものと推定いたしました。
復旧に向けましては、極力早期の運転再開に向け、現在、グランド蒸気系統の改造によりグランド蒸気温度の低減を図る応急対策の検討を進めています。また、期待どおりのグランド蒸気温度低減効果を得られなかった場合に備えた復旧方法についても検討を進めているところです。その場合は、復旧に長期間を要することが考えられます。
当面の電力需給は、至近の実績では需要が低めに推移していることから、安定供給に必要な供給予備力を確保できると考えており、直ちに供給に支障がある状況ではありません。
しかしながら、復旧に長期間を要すこととなった場合は、今後、気温の上昇等により需要が高まっていくことが予想されるため、電力需給が厳しくなる可能性があります。また、発電機のさらなる計画外停止や北本連系設備が停止した場合には、極めて厳しい状況になることも想定されます。
今後、卸電力取引所からの電力調達、他電力からの電力融通協議を行なうなど供給力対策を進めていきます。
お客さまにおかれましては、引き続き節電への取り組みにつきましてご協力をお願いいたします。
需給状況に大きな変化があった際には、速やかにお知らせしてまいります。
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※1
グランド蒸気:タービン軸受部からの蒸気漏出あるいは空気流入を防止するための蒸気
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※2
軸受部のフィン:タービン軸受に設置されている蒸気漏洩防止用の部材
【添付資料】
知内発電所1号機 蒸気タービンの概略図 [PDF:116KB]