泊発電所原子炉施設保安規定変更認可の申請等について |
2011年4月8日
当社は本日、「泊発電所原子炉施設保安規定」(以下「保安規定」※1)の変更認可を経済産業大臣に申請しましたので、お知らせいたします。
これは、東北地方太平洋沖地震による福島第一・第二原子力発電所事故を踏まえた経済産業大臣からの緊急安全対策の実施指示(平成23年3月30日付)および「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」(実用炉規則)の改正※2(平成23年3月30日)を受けて、泊発電所の保安規定の内容を変更するものです。
今後、経済産業省による審査を受けてまいります。
【保安規定の変更概要】
電源機能等喪失時の体制の整備に関する措置として、要員の配置、訓練、移動発電機車やポンプ、ホースなどの資機材の配備に関する計画の策定、計画に基づく活動の実施および活動に関する定期的な評価を行うことを新たに保安規定に記載した。
電源機能等喪失時の体制については、すでに自主的に整備を開始※3しているところですが、今回の改正を受けて、保安規定に基づく活動として新たに規定するものです。
なお、3月7日に発電を再開し、4月上旬に営業運転を開始する予定としていた定期検査中の泊発電所3号機※4については、緊急安全対策の妥当性を経済産業省に確認していただいた後、最終検査である総合負荷性能検査を受けることとし、営業運転の開始を延期することといたしました。
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※1
保安規定
法律に基づき発電所の安全運転のために遵守すべき事項を事業者自らが定め、経済産業省が認可したもの -
※2
実用炉規則の改正
電源機能等喪失時(津波によって交流電源を供給する全ての設備、海水により原子炉施設を冷却する全ての施設および使用済燃料貯蔵槽を冷却する全ての設備の機能が喪失した場合)における原子炉施設の保全のための活動を行う体制の整備を図ることを目的に新たに規定したもの -
※3
自主的に計画している内容は以下のとおり(3月24日お知らせ済)
- 移動発電機車の配備(3月18日配備済)
- 安全上重要な機器が設置された建屋の浸水対策の強化
- 海水ポンプ電動機予備機の確保
- 全交流電源喪失時等の緊急時対応訓練の強化
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※4
定期検査中の泊発電所3号機
1月5日から定期検査を開始。3月7日に発電を再開し、最終の総合負荷性能検査を残して調整運転中(定格熱出力一定運転)