泊発電所1号機 A-充てんポンプ定例試験中における電動機の故障に係る対策の終了について |
2008年12月9日
泊発電所1号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力57万9千kW)は、定格熱出力一定運転中において、7月18日、定例試験のためA-充てんポンプ※1(待機中)を起動したところ当該ポンプが自動停止しました。
調査の結果、電動機の故障原因は、当該電動機点検時、ばね座金を使用しているボルトを緩めることで座面から切削され発生した金属小片が、空気冷却器取外作業時に上部から落下して、負荷側コイルエンドに滞留し、電動機運転中の磁界の変化に伴い金属小片が振動してコイル素線の絶縁層を摩耗させ、この結果、コイルが短絡(ショート)し、短絡電流により過電流リレーが動作し、当該電動機の自動停止に至ったと推定しました。
このため、以下の対策を行うこととしました。
- 当該電動機は、固定子のコイルおよび鉄心を新品に取替えます。
- 当該電動機には、ばね座金は使用せず、座面を切削しない皿ばね座金を使用します。
- 更に万全を期す観点から、当該電動機負荷側コイルエンド上部にカバーを取付け、上部からの異物混入防止を図ります。
なお、機内底部に塗料片等が認められたことから、今後の充てんポンプ電動機分解点検時には、機内の清掃を徹底します。 - B.C-充てんポンプ電動機についても、当該電動機と同様な対策を実施します。
泊発電所1号機 A−充てんポンプ定例試験中における電動機の故障について、これらの対策を実施し、平成20年12月8日に健全性の確認を行いました。また、B,C−充てんポンプ電動機についても、同様の対策を実施しました。
これにより、電動機の故障に係る対策が終了しましたので、お知らせします。
本件については、安全協定に基づき北海道及び地元四ヵ町村に報告済です。
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