苫東厚真発電所1号機 運炭装置コンベヤからの火災について(原因と対策) |
2008年11月20日
10月16日 11時30分頃、苫東コールセンター貯炭場から苫東厚真発電所1号機貯炭場へ石炭を運搬する運炭装置コンベヤから煙が出ていることを確認し、直ちに消防へ通報しました。
10月16日 15時55分、消防により鎮火が確認されました。
火災の発生原因について、引き続き、調査中です。
なお、負傷者は確認されておりません。また、苫東厚真発電所の運転には支障はありません。
本日、これまでの調査結果を踏まえ、原因と対策について、とりまとめましたのでお知らせします。
今回の火災では、皆さまにご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後、適切な対策を実施し、再発防止に努めてまいります。
1.推定原因
現地調査や実寸模型による確認試験等の結果、火災発生当日に運炭装置コンベヤ下部で実施していたコンベヤ腐食部修繕工事において、No.2-1コンベヤ支柱ボルト取替作業のためガスバーナーを使用した際、ガスバーナーから発生した高温ガス等により、コンベヤ建屋側壁の内張りに使用されているベニヤ材(結露防止用)に着火し、建屋内部に延焼したものと推定しました。
2.再発防止対策
- (1) 火力発電所におけるボルト取替作業等の類似工事においては、「火気を使用しない工法」の採用を原則とします。やむを得ず可燃物近傍で火気を使用する場合には「可燃物の移動・撤去」を優先し、それが困難な場合には以下の対策を行います。また、工事会社に対する入構時教育や定期的な安全教育も活用しながら、防火対策の強化・徹底を図っていきます。
- 当社は、工事着手前に工事会社とともに火気使用現場を確認し、具体的な火気養生方法の検討、確認を行います。また、火気作業開始時における火気養生方法の現場確認を確実に行います。
- 当社は、工事会社に対し、火気と可燃物の隔離を第一としたうえで、散水を行うなど、複数の火気養生を確実に実施させるとともに、具体的な火気養生方法の図面等を工事現場に掲示させ、毎日作業開始前に作業員に周知させます。また、全箇所の火気養生の確認を徹底させ、必要により監視人を配置させます。
- (2) 火災が発生したNo.2-1コンベヤ建屋は、不燃材を用いて復旧するとともに、焼損していない部分についても修繕の都度、不燃材へ変更していきます。
なお、再発防止対策については、胆振東部消防組合にご指導いただいております。
【添付資料】
構内配置図および火災発生時の作業状況 [PDF:91KB]
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