マレーシア・サバ州での水力発電プロジェクトの国連CDM理事会登録について |
2008年9月3日
当社は、地球温暖化防止に向けた取組みの一環として、マレーシア・サバ州の発電事業者が実施する水力発電プロジェクトのCDM※開発手続きを進めておりましたが、このたび、国連CDM理事会への登録の通知を受けましたので、お知らせいたします。
本プロジェクトは、マレーシアの地元企業であるエサジャディパワー社がサバ州内に3箇所の流れ込み式水力発電所を建設、運営し、発電した電気をサバ州の電力会社に売電するものです。水力発電所から得られる電気は、温室効果ガスの発生を伴わないクリーンなエネルギーであることから、本プロジェクトの実施により電力系統に連系している火力発電所の化石燃料が代替され、温室効果ガス排出削減が図られるものです。本プロジェクトの実施により2012年までに約17万トンのCO2排出量クレジットが創出される見込みです。
当社は、エサジャディパワー社の協力要請を受けて、これまでに培ってきたノウハウを活用し、当該プロジェクトのプロジェクト設計書(PDD)作成や有効化審査対応などのCDM開発手続きを行ってまいりました。今後は、本プロジェクトから得られるCO2排出量クレジットを購入することにより、本事業をサポートしてまいります。
当社は、地球温暖化問題への取組みを重要な課題として位置づけ、引き続き、泊発電所3号機(原子力)の計画通りの導入や原子力発電の利用率向上、京都メカニズムの活用など、国内外で地球温暖化防止に向けた取組みを積極的に推進してまいります。
(参考)
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クリーン開発メカニズム(CDM)
先進国が開発途上国において温室効果ガスの排出削減等につながる事業を実施し、その事業により生じる削減量を先進国が排出枠として獲得し、先進国の削減目標達成に利用することができる制度。
【添付資料】
プロジェクトの概要 [PDF:92KB]