伊達発電所の燃料輸送パイプラインにおける一部漏えい検知装置の不正な運用について |
2007年4月10日
伊達発電所の発電用燃料(重油)の輸送パイプライン[区間:室蘭送油所(室蘭市陣屋町)-伊達発電所(伊達市長和町)間 約26km、埋設深さ1.5m~2m程度]において、消防法に基づき設置している漏えい検知装置の一つである微少漏油検知装置※1を不正に改造し、運用していたことが判明いたしました。
当該装置は、発電所の運転開始当初(昭和53年11月)から使用しているものですが、いつからこのようなことが行われていたのか等、現在、事実関係の調査を実施しています。
パイプライン設備については現在、運転(送油)を停止しています。
発電所についても現在、運転を停止しています。今後は、燃料タンクの貯油で運転していく予定です。
なお、パイプライン設備については、微少漏油検知装置以外の3種類の検知装置※2により漏油が検知されていないこと、微少漏油検知装置の不具合センサー取替のため平成16年度および平成18年度に掘削した際に漏えいの形跡がないこと、および平成18年度に実施したパイプライン本管全長の肉厚検査により設備の健全性が確保されていることを確認しています。
コンプライアンスの徹底など発電設備に係る点検結果を踏まえた再発防止対策への取り組みを開始した矢先に、このような事態を招いたことにつきまして、地域の皆様をはじめ社会の皆様には誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。今後、徹底した事実関係の究明を行い、既に公表したコンプライアンスの徹底、業務品質管理の徹底、コミュニケーションの充実および地域との信頼関係構築の取り組み強化といった、再発防止対策を着実に実行し信頼回復に努めてまいります。
なお、これら3種類の検知装置については、漏油を検知すると、緊急しゃ断する保護回路となっている。
【添付資料】
「事案の概要」 [PDF:24KB]