建設中の泊発電所3号機におけるボヤに係る原因と対策について |
2007年4月6日
当社は、平成19年3月27日に発生した、建設中の泊発電所3号機におけるボヤについて原因調査を進めてまいりましたが、このたび、原因及び再発防止対策について取りまとめましたのでお知らせします。
- 事象の状況
建設中の泊発電所3号機において、3月27日15時頃、原子炉補助建屋と原子炉建屋境界の1階通路付近において、靴拭き用スポンジから火が出ていることを確認したため、直ちに消火器により消火しました。
なお、今回の事象による周辺機器への影響、外部への放射能の影響及び負傷者はありません。
また、泊発電所1、2号機の運転には支障ありません。
本件については、泊発電所に関する通報連絡及び公表基準の区分I*1に該当することから、北海道及び地元4カ町村に連絡済です(平成19年3月27日 お知らせ済)。 - 原因
ボヤの発生現場周辺において、その原因となる作業状況の調査を実施しました。その結果、ボヤ発生現場付近の足場上で行っていた溶接作業による火花が、防炎シートと壁とのわずかな隙間から落下し、壁面に立て掛けてあった靴拭き用スポンジに着火、その後壁面養生用ポリエチレンシートに延焼したものと推定しました。 - 再発防止対策
今回のボヤ発生は、溶接作業における周囲の状況確認不足及び、昨年12月に発生した2号機の火災における再発防止対策の作業員までの周知徹底が不十分であったことが問題点であるとの認識から、2号機の火災における再発防止対策を協力会社の溶接作業等に従事する作業員に周知徹底すること、作業前ミーティング等を通じて溶接作業等における危険予知活動を継続的に行い安全意識の高揚を図るなど、防火対策を徹底することとしました。
また、日常の防火管理において、当社による防火に重点をおいた現場パトロールや、協力会社による溶接作業等実施場所のパトロールを実施することとしました。
さらに、今回は通報の遅れがあったことから、緊急時連絡先の現場への掲示及び作業員の常時携帯を実施するとともに、連絡要領等についてあらためて教育を実施しました。
-
*1
泊発電所に関する通報連絡及び公表基準の区分I
「⑤発電所敷地内において火災事故が発生したとき」
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