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エネルギーアイランド

実験・工作コーナー キッズラボ

くだもの電池~身近なものから電池を作ろう~

実験レベル3 くだもの電池実験イメージ
はじめに
わたしたちの身の回りには乾電池やボタン電池、マンガン電池やニッケル電池など、使用目的、特性(とくせい)、形状(けいじょう)によって色々な種類の電池があります。これらの電池は時計を動かしたりデジタルカメラや携帯電話(けいたいでんわ)、パソコンを動かすなど、生活に役立っています。
その一方、電池はブラックボックス化しており、そのこうぞうについては理解(りかい)するのはこんなんです。電池はどんなこうぞうで、どのような原理で電気を生むのか…。
身近にあるくだものや野菜を利用して電池をつくり、ICメロディーやモーターを動作させることを通して電池の理解を深めましょう。

実験1 いろいろな飲み物を電解液として電池を作り、電子メロディーやLEDをつなげてみよう。

準備するもの
  • 電極板(どう板、あえん板)
  • プラ容器(ようき)
  • 電子メロディー
  • LED
  • プラビーカー(1000mL)
  • スポーツドリンク
  • こう茶
  • 食塩水
  • トレー(大)

印刷して、実験結果を○×で書いてね!

実験1チェック表

実験2 いろいろなくだもので電池を作り、電子メロディー、LED、プロペラモーターをつないでみよう。

準備するもの
  • 電極板(どう板、あえん板)
  • 電子メロディー
  • LED
  • プロペラモーター
  • リンゴ
  • ミカン
  • かき
  • バナナ
  • トレー(大)
注意 実験で使ったくだものは決して口に入れてはいけません。

印刷して、実験結果を○×で書いてね!

実験2チェック表
マンガン乾電池のしくみ

実験3 くだもの電池をパワーアップさせよう。

準備するもの
  • 電極板(どう板、あえん板)
  • リンゴ
  • トマトジュース
  • LED
  • プロペラモーター
  • トレー(大)
  • プリンカップ

印刷して、実験結果を○×で書いてね!

実験3チェック表

実験4 野菜に電子メロディーをつないでみよう。

準備するもの
  • 電極板(どう板、あえん板)
  • 電子メロディー
  • LED
  • 大根
  • きゅうり
  • じゃがいも
  • トレー
  • おろし金

印刷して、実験結果を○×で書いてね!

実験4チェック表
電池発明のきっかけ

1780年ごろ、イタリアのガルバーニは、カエルの足に針金(はりがね)をつけて金ぞく板の上にのせ、針金にしげきをあたえると足が動くことを発見しました。ガルバーニはカエルの足から電気が発生していると考えました。しかし実際(じっさい)には2種類の金属(きんぞく)から電気が発生していることには気づきませんでした。

ガルバーニの実験を参考にしたのはイタリア人物理学者ボルタです。

1800年、イタリアの物理学者ボルタが初めて電池を作りました。ボルタは電気を作るのに2種類の金属と電解液(でんかいえき)があればよいということを見ぬき、どうとあえんの板に希硫酸(きりゅうさん)(電解液)でしめらせた厚紙(あつがみ)をはさみ、直列にせつ続した「ボルタ電たい(電池)」を作りました。電圧(でんあつ)の単位「ボルト」は、ボルタの名前からきています。

しかし、ボルタの電池には欠点がありました。それはどう板の正極から水素(すいそ)が発生し、りゅうさんの濃度(のうど)が低下し、やがて電流が流れなくなってしまうことでした。

1831年、イギリスのダニエルはこの欠点をなくすため、あえんとどうを別々の電解液につけることを考え、「ダニエル電池」を作りました。

げんざいの乾電池の原型(げんけい)になったのは1818年にフランスのルクランシェが作った「ルクランシェ電池」です。ルクランシェは、負極(-)にあえん、正極(+)に二さん化マンガン、電解液に塩化アンモニウムを使うことで、げんざいのマンガン乾電池の原型を考えました。

わたしたちが日常(にちじょう)食べているスイーツ類で電気は起こるのでしょうか。
ヨーグルト・こんにゃくゼリー・ようかん・アイスクリーム・チーズ等