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定期的(毎月)に通報連絡し、公表した事象(区分Ⅳ)(平成29年10月)

平成29年11月10日に公表を行った事象の対策を実施したことから、平成30年1月10日に更新しています。

3号機放水口ポスト測定データの欠測について

  1. 事象の概要

    平成29年10月26日(木)午後11時40分に、泊発電所より北海道原子力環境センターへ伝送している3号機放水口ポストの以下の測定データについて欠測が発生しました。
    その後、午後11時50分に自然復旧し、以降のデータは正常に伝送されました。

    [伝送不良データ]

    • 計数率

    原因調査のため、平成29年10月27日(金)午前1時00分より北海道原子力環境センターへのテレメータ伝送を停止し、その後の復旧作業により、翌日10月28日(土)午前0時40分に伝送を開始しました。

  2. 原因と対策

    3号機放水口ポストの測定データは、専用港の3号機放水口モニタ建屋にある「3号機放水口ポスト監視盤」から専用回線(光回線)を介して、発電所に設置されている「3号機ユニット総合管理計算機※1」、「3号機環境監視テレメータ盤※2」等を経由し、「放射線管理システム※3」に収集されます。
    状況確認を行った結果、検出器から3号機環境監視テレメータ盤までは正常にデータが伝送されており、3号機環境監視テレメータ盤における伝送処理にて、データが欠測していることを確認しました。
    また、データが欠測した時刻に3号機環境監視テレメータ盤のデータ処理に時間を要していることを確認しました。
    なお、同時刻に3号機環境監視テレメータ盤では、同盤の計算機の処理状況を保存する処理を行っています。
    この処理が3号機環境監視テレメータ盤でのデータ処理時間に影響を及ぼしている可能性があることから、当該の処理を停止した結果、その後の伝送処理に異常がないことを確認しました。
    その後、詳細な原因調査を行った結果、本事象発生時は3号機環境監視テレメータ盤のPC内のCPUにおいて「5秒周期のデータ取得・保存処理」と「計算機の処理状況のメモリーとハードディスク間の書き込み・読み込みを行う処理」が重なったことにより、データ処理に遅延が生じたため、データの取得が出来なかったことが原因と判明しました。
    この対策として、3号機環境監視テレメータ盤におけるデータ処理の負荷を下げるため、24時間分のデータを1日一括で保存していた処理を1日4回に分割保存する方法に変更しました。
    更なる対策として、3号機環境監視テレメータ盤において、計算機の処理状況を保存する処理と伝送処理が同時刻に重ならないように変更しました。

    1. ※13号機ユニット総合管理計算機
      プラントデータの収集等を行う設備
    2. ※23号機環境監視テレメータ盤
      環境の放射線データ等を収集する設備
    3. ※3放射線管理システム
      放射線データ等を管理する設備

(参考)発電所からのデータ伝送について

泊発電所では、モニタリングステーションやモニタリングポストでの環境放射線や放水口ポストなどのデータをリアルタイムで環境センターに伝送しています。
さらに、これらのデータは、環境センターから岩宇4町村などへ伝送され公開されているほか、北海道および当社のホームページでも公開しています。