マネジメントレビュー*2の実施状況
原子力安全を達成するための、社長が自ら品質マネジメントシステム*3の有効性を評価する活動として、マネジメントレビューがあります。
このマネジメントレビューへの報告内容を審議するため、管理責任者(発電本部長)は原子力安全・品質委員会*4を開催しますが、今回、本委員会に社長がオブザーバー参加し、その同時間帯でマネジメントレビューを実施していることから、社長が主体となって報告を受け、レビューし、指示を出す場であるマネジメントレビューと、原子力安全・品質委員会の関連が不明確な運用となっていました。
また、各部門における品質目標*5の設定では、各課の課題についても反映することとなっていますが、これらが反映されていないなど品質マネジメントシステムの継続的改善につながる有効な品質目標の設定がなされていませんでした。
以上の2点について監視事項と判断されました。
- *2:マネジメントレビュー
社長が、組織の品質マネジメントシステムの有効性を評価するために、年1回以上、自ら行うもので、管理責任者からの報告を受け、それをもとに指示を出すもの。 - *3:品質マネジメントシステム
品質方針及び品質目標を設定するため、並びにその目標を達成するため、組織を指揮し、管理するためのシステム。 - *4:原子力安全・品質委員会
組織全体のコミュニケーションのため、管理責任者である発電本部長が委員長となって開催するもので、マネジメントレビューへの報告事項等についての審議なども行う。 - *5:品質目標
社長が定めた品質方針という品質に関する全般的な方向を、わかりやすくブレークダウンした形で関係する部門が定める具体的な目標である。