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2024年度 中間決算説明会の主なご質問

Q

今回通期の業績を据え置きしたため、当社の中では下期に過去にあまり見ないレベルの赤字を見込んでいることになるが、これは下期に何か特殊な要因を見込んでいるということなのか。あるいは、見通しが立たないため保守的に予想している部分が大きいのか。今回の通期業績予想についての考え方を確認したい。

A
  • 従前より、当社は発電所の定検などにより業績が左右されるということはあるが、上期については融雪により水力の稼働率が高く、竣工となる工事が少ないなどの要因があり、上期の利益が大きく下期が小さいという傾向がある。
  • 今年度はそういった例年の傾向に加え、泊の審査に係る委託費用が下期に相当の額が出る。年間ベースで昨年は150億円くらいだったものが今年は290億円と大幅な増加を見込んでいるのに対し、今年の上期実績が40億円弱となっており、増加影響の多くが下期に出ると見込んでいる。
Q

泊の審査状況について、社長から着実に審査が進捗しているとの話があったが、今後の再稼働のタイミングを見極めるうえでの一番のボトルネック、つまり「これが片付けば再稼働できる」といった論点は何か。従来は新設防潮堤工事に一番時間が掛かるという認識だったかと思うが、そこから変わりはないか。燃料等輸送船の構外停泊という話もあるが、地元同意までを考えたときに、地元住民との協議に時間がかかるといったリスクは考えられないのか。

A
  • 前回ご説明したとおり、新設防潮堤工事に最も時間が掛かるという認識に変わりはない。一方、設置変更許可をいただいた後には、設工認の審査、保安規定の審査、使用前事業者検査といった工程があり、現状ではこれらが新設防潮堤が完成する前までに終わると考えているが、説明終了時期が12月に延びたこともあり、少しずつ裕度がなくなりつつあるというのが現状。
  • 燃料等輸送船の荷揚場を構外に設置することについては、地元の皆さまへご心配をおかけしないよう、審査の進捗を見ながら定期的にご説明を続けているところ。新しい荷揚場自体が発電所に影響しないこと、安全に船を着けて津波が来た時には逃げられること、燃料等の陸上輸送について法律面も含め問題がないとこと等をしっかりと事前にご説明し、早めにご理解をいただくことで、ボトルネックとならないように対応を進めたい。
Q

説明会資料P37の部門別のROIC目標について、資料上では事業別の方向性を発電と小売で分けているが、これは新たなビジョン目標を考える中で発電・小売それぞれのROIC目標を考える、場合によっては公表していただけると期待してよいのか。中部や東京など会社ごと分かれている会社ならともかく、発電・小売の資本効率に係る目標管理をそれぞれ別々に行うならば、かなり踏み込んだ施策になると期待している。

A
  • 社内では、事業を相当細かく分けて検討している。例えば、既存事業にあたるものとして、社会実装されており中身が成熟している事業や、カーボンニュートラルを踏まえた新規事業として、既に社会実装されているが今後さらに拡大していくだろうという事業等がある。そういったものを供給力、調整力、NWの需要増、次世代エネルギー等といったカテゴリに細分化し、これらの事業への投資の妥当性について、当社の立ち位置、収益性といった観点から、いわゆるPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)を用いて分析を行っているところ。
  • その中で、当然事業別にWACCを設定して考えているが、これらを全て見せると当社の持ち手を全てさらけ出すことになるため、開示については部門別には分けない方向で考えている。
  • 一方、説明会資料P36の経営指標について発電・小売・NWごとではどうなるのかという投資家の皆さまのご関心もあろうかと思うので、持ち帰ったうえでしっかりと社内議論を行っていきたい。社内でも、ある程度開示すべきという意見と、競争への懸念から開示すべきではないという意見の両方があり、今後しっかりと議論していきたい。