今後の需要増に対する供給力に関して伺いたい。泊3号機の工期が間に合えば供給力は足りると考えているのか、長期脱炭素電源オークションで落札した石狩湾新港2号機の運用開始が2030年度予定と考えると、ラピダスの本格操業年度にもよるが、供給面で需要増加のペースに間に合うと考えるのか。
また、そのためには何が必要で、どのくらいおカネがかかるのか、現時点での認識を伺いたい。
ここから現在位置です。
現在位置ここまで。
2023年度 決算説明会の主なご質問
- 今後の需要増に対する供給力に関して伺いたい。泊3号機の工期が間に合えば供給力は足りると考えているのか、長期脱炭素電源オークションで落札した石狩湾新港2号機の運用開始が2030年度予定と考えると、ラピダスの本格操業年度にもよるが、供給面で需要増加のペースに間に合うと考えるのか。
また、そのためには何が必要で、どのくらいおカネがかかるのか、現時点での認識を伺いたい。 - 説明会資料P33で示している「選択と捨象」について、具体的にどの分野を捨象する考えなのか。時間軸やメッシュ、サイズ感の考え方について、教えて欲しい。
- 配当の考え方について、2023年度は1株あたり20円となりウクライナ情勢前の水準まで戻せたが、今期の高水準の利益や将来的な投資増も踏まえ、今後増配など更なる株主還元を期待できるのか。
- 2027年に最先端の半導体工場が量産開始するとの情報があるが、近い年度においては既存の電源で供給力は確保でき、仮に泊発電所3号機が再稼働できていなくても間に合うと考えている。ただし、それ以降の増強やデータセンター進出に対応するためには、泊発電所3号機の再稼働が必要となる。
- その後の更なる企業進出を考えると、泊発電所は全機必要だと考えている。3号機の再稼働後に時間をかけずに1・2号機の再稼働をしていけば、約210万kWが確保できる。石狩湾新港2号機についても、投資回収の確実性を担保する長期脱炭素電源オークションの制度を選択した。
- 泊発電所の全機再稼働に加え、石狩湾新港2号機が運用開始すれば、当面の安定電源は確保できると考えている。更に、再エネ電源を加え、しっかりと供給力を確保してまいりたい。
- 設備投資額については、3月に公表したとおり、新たな防潮堤は約1,800億円。安全対策工事費は、特重の工事内容を見極められていないことや審査対応中であることから、総額は未定。石狩湾新港2号機は、50~60万kWクラスのコンバインドサイクルの一般的なLNGと同程度の投資額とお考え頂きたい。
説明会資料P33で示している「選択と捨象」について、具体的にどの分野を捨象する考えなのか。時間軸やメッシュ、サイズ感の考え方について、教えて欲しい。
- 既存事業そのものの捨象は考えていない。特に、発電・流通・小売の3事業については既存事業と位置づけ、これからも経営の根幹となる事業だと考えており、維持していくどころか、ますますの発展を目指していく考え。
- 設備については、設備単位の資本回転性を見極めて、捨象していく。また、業務単位で価値や利益を生み出す業務であるかを見極め、無駄な業務は捨象することで効率化に取組んでいく。それによって、生み出されたリソースを変革領域に投じていきたい。
配当の考え方について、2023年度は1株あたり20円となりウクライナ情勢前の水準まで戻せたが、今期の高水準の利益や将来的な投資増も踏まえ、今後増配など更なる株主還元を期待できるのか。
- 当社は従来から「安定配当」を基本としており、配当金額については中長期的な収支見通しや事業環境を考慮して決めている。今後、ビジョン見直しや投資の方向性を決めていく中、お客さまから選んでいただくと同時に、株主への還元もしっかりと行っていきたいことから、可能であれば増配の可能性も意識しつつ考えていきたい。また、そもそも「安定配当」が意味するものが何かを考えながら対応していきたい。
- 現在社内において様々な検討をしている最中で、数値周りをお示して投資家の皆さまからご意見をいただきたいと考えているが、最終的には配当を含めたキャッシュ・アロケーションに対する考え方についてもお示しし、投資家の皆さまのご意見と、当社の進むべき方向性をきめ細やかにすり合わせていきたい。