地域と連携した研究開発
北海道電力および北海道電力ネットワークは、地域の発展のお役に立てるよう、自治体、地元企業や大学、研究機関と連携し、研究開発に取り組んでいます。
エネルギーサービスプロバイダ事業支援

弊社は「エスコンフィールドHOKKAIDO」にエネルギー供給を行うエネルギーサービスプロバイダ(ESP)事業を展開しており、対象設備に関連する設備(空調機端末・給排水設備)や球場内設備のエネルギー消費の「見える化」を図り、ESP対象設備のみならず対象設備以外を含めた球場全体のエネルギー運用管理および省エネに資する情報を提供しています。
天然芝育成用ランプ点灯状況
≪エネルギーサービスプロバイダ(ESP)とは≫
お客様の敷地内にほくでんがエネルギー関連施設を置し、エネルギーの調達や運用・保守、最適なエネルギー管理等をワンストップで行うサービスであり、省エネルギー・省コストに大きく寄与します。
集合住宅でのHEMSフィールド実証
当所では「株式会社ニセコまち」と連携協定を締結。様々な取組みの中で「ニセコミライ」に建設された集合住宅にて「集合住宅向けHEMS共同実証」に取り組んでいます。
お客さまの快適な室内環境を保ちながら省エネルギーを図り、創エネ及び蓄エネを最適運用することで脱炭素社会の実現に貢献するHEMS※の普及拡大を目指して、積雪・寒冷地の地域特性を踏まえたエネルギー制御を行い、省コストと系統負荷の減少を両立する制御を行います。
※Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)の略称。
馬鈴薯緑化防止用照明装置「ポテライト」の開発
北海道が日本一の生産量である馬鈴薯(ばれいしょ)は、長期間の貯蔵が可能です。しかし、照明用の弱い灯りでも容易に緑化し、食中毒の原因物質が増加するため、貯蔵庫内は暗く保たなければならず、作業者の安全性などが懸念されています。
これを解消するため、北海道電力が保有する緑化抑制技術に関する知見と昭和電工(株)のLED 製造技術をもとに、道内の企業と馬鈴薯緑化防止用照明装置「ポテライト」を開発しました。
将来のブルーカーボン事業に向けた技術開発

海の植林事業による二酸化炭素の吸収貯留はブルーカーボン事業と呼ばれており、2050年に向けた気象変動対策として近年注目されています。海藻生産量日本一の北海道はブルーカーボンの吸収貯留ポテンシャルが高いエリアとして期待されています。一方、藻場調査や藻場造成は非常にコストが高いことが課題です。
これを解消するため、北海道電力が保有するデジタル化技術や石炭灰利用技術などを活用し、低コストな藻場調査技術開発や藻礁ブロックの製造技術開発を行っています。
チョウザメの人工ふ化に係る研究

泊発電所の環境影響研究で培った技術を用いて1991年からチョウザメ養殖の研究を行い、1993年、北海道大学の協力を得て、人工ふ化に成功しました。
その技術は、チョウザメで町おこしを行う道北の美深町で活用され、美深町では現在、大規模な養殖・飼育施設の整備が進められています。稚魚などの飼育に使用される水は、ほくでんグループのほくでんエコエナジー(株)が所有する仁宇布川(ニウップガワ)発電所の放流水が活用されています。