自然現象(竜巻・森林火災など)から発電所を守る
泊発電所では、地震や津波だけでなく、竜巻・森林火災・火山といった自然現象についても対策を講じています。
動画「竜巻・森林火災などから発電所を守る」
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竜巻対策
泊発電所付近では観測されていませんが、日本で過去に発生した最大の竜巻(F3スケール※1)を考慮し、最大風速100m/sの竜巻に対して安全上重要な機器や配管が機能を失うことのないよう、「飛来物防護設備」などを設置しています。
【飛来物防護設備(竜巻防護ネット)】
【飛来物防護設備のイメージ図】
- ※1F3スケール:1971年シカゴ大学の藤田博士により考案された風速を推定する基準を藤田スケール(Fスケール)といいます。F0~F5まであり、数値が高いほど風速が大きく、日本で過去に発生した最大の竜巻はF3(70~92m/s)です。
- ※2原子炉補機冷却海水ポンプ:非常用ディーゼル発電機の冷却などに必要な海水を供給する設備(4台設置)
森林火災対策
発電所周辺での森林火災が発電所構内に燃え広がらないよう、全長約2,120mにわたり幅20~46mの「防火帯」を設置しています。
防火帯
【防火帯全体のイメージ図】
火山対策
泊発電所から半径160km以内の第四紀(約258万年前まで)に活動した火山のうち、原子力発電所に影響を及ぼし得る13火山について、溶岩流や火砕流などの設計対応不可能な火山事象が、泊発電所の運用期間中に影響を及ぼす可能性可能性は十分小さいと評価しています。また、泊発電所において設計に用いる降下火砕物(火山灰)の層厚は、40cmと評価しています。
建物・設備への降下火砕物による荷重、腐食、閉塞などの影響に対する評価を行い、泊発電所の安全性を損なわないことを確認しています。
また、洞爺カルデラ及び支笏カルデラについては、公的機関から地殻変動のデータなどを収集・分析し、火山影響評価の根拠が維持されていることの確認を目的に、火山活動のモニタリングを実施します。
モニタリング概要 |
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敷地から半径160km以内の範囲にある第四紀火山の位置図