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燃料を冷やし続ける

炉心の損傷などの重大事故を防ぐためには、燃料を冷やし続けることが必要です。燃料の冷却には、電源のほかに、絶えず水を供給するための「ポンプ」や「水源」の確保が重要です。
泊発電所では、これまでも燃料を冷やし続けるための対策を講じていますが、冷却機能を失わないよう、ポンプや水源確保の多重化・多様化を図っています。

動画「燃料を冷やし続ける」

北海道電力公式YouTubeチャンネルに移動します。

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水を供給し続けるための「ポンプ」の多重化・多様化

蒸気発生器直接給水用高圧ポンプ

事故時に、蒸気発生器(蒸気をつくるための熱交換器)を介して原子炉を冷却するための電動補助給水ポンプ(1~3号機各2台)やタービン動補助給水ポンプ(1~3号機各1台)が、使用不能となった場合に備え、新たに「蒸気発生器直接給水用高圧ポンプ」(1・2号機各2台、3号機1台)を設置しています。

蒸気発生器直接給水用高圧ポンプ

代替格納容器スプレイポンプ

泊発電所には、もともと原子炉格納容器の破損防止のための設備として、格納容器上部からスプリンクラーのように水を噴霧して格納容器内の冷却・減圧を行う格納容器スプレイと、スプレイに水を送り込む格納容器スプレイポンプ(1~3号機各2台)を設置しています。
格納容器スプレイポンプが機能を失った場合の備えとして、新たに「代替格納容器スプレイポンプ」(1~3号機各1台)を設置しています。

この代替格納容器スプレイポンプは、原子炉に水を直接送り込むこともできます。
また、万一、炉心が著しく損傷し原子炉容器下部に落下するような状況に至った場合でも、原子炉容器の下部に溜まった水により、落下した燃料を冷却することができます。

代替格納容器スプレイポンプ

可搬型送水ポンプ車

水を供給する常設の各種ポンプが使用不能となった場合に備え、「可搬型送水ポンプ車」14台を配備しています。
可搬型送水ポンプ車は、発電所内の水源(淡水)や海水をくみ上げて、炉心への注水や使用済燃料を保管している使用済燃料ピットなどへの送水を行うためのポンプを搭載した車両です。
可搬型送水ポンプ車は、地震や津波などによって同時に損傷するリスクを避けるため、発電所構内の高台に分散して配置しています。

可搬型送水ポンプ車へのホース接続の模様

可搬型送水ポンプ車へのホース接続の模様