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定期的(毎月)に通報連絡し、公表した事象(区分Ⅳ)(平成25年8月)

泊発電所3号機における大雨による湧水ピット水のオーバーフローについて

  1. 事象の概要

    泊発電所3号機については、定期検査のためプラント停止中のところ、8月27日19時25分頃、夕方からの豪雨により湧水が増加し、原子炉補助建屋の地下2階にある湧水ピットポンプの排水能力を上回ったことにより、湧水ピット水がオーバーフローする事象が発生しました。
    オーバーフローした湧水ピット水が隣接する制御用地震計室に流入したため、制御用地震計の電源を断としました。
    また、オーバーフローした湧水ピット水の一部が非管理区域から管理区域へ浸入しましたが、管理区域内で適切に管理しています。
    オーバーフローした非管理区域の湧水については、排水ポンプやバキュームカーにより8月28日1時45分頃、排水を完了しました。
    本事象による、放射性物質の放出はありません。
    なお、泊発電所1,2号機には、同様な事象は発生していません。

  2. 状況

    1. (1)浸水量(管理区域):約15m3
    2. (2)浸水量(非管理区域):約170m3(T.P.-3.7m~T.P.約+1m)
    3. (3)浸水範囲:添付資料-2参照
    4. (4)浸水の放射能:ND
    5. (5)環境への影響:なし
    6. (6)降雨量(当社気象観測所雨量計):49.5mm(19:00~20:00の1時間値)
  3. 原因

    3号機原子炉建屋周辺において、埋戻土置換工事のため掘削作業を行っていたところ、掘削部分に大量の雨水が流入し、そのため湧水ピット水が急激に増加し、湧水ピットポンプの排水能力を上回ったことによりオーバーフローに至ったものです。(状況概略図:添付資料-2)
    また、非管理区域から管理区域への浸水については、埋設電線管を伝わってプルボックス及び端子箱よりにじみ出たものと考えられます。

    本工事は、泊発電所3号機建設時に整地土として使用したセメント系の改良土を新たな土砂で置き換えを今回に限って実施するものです。本事象は、工事のため掘削していた部分に大量の雨水が流入したことにより、湧水ピットポンプの排水能力を上回ったものですが、埋め戻しが完了し、通常の状態に戻りましたら、今回のように急激に大量の水が流入することはないと考えています。

  4. 再発防止対策

    今回実施した埋戻土置換工事の掘削部位の埋め戻しを早急に行います。
    なお、応急処置として、屋外掘削エリアに排水ポンプ3台を設置するとともに、バキュームカー2台を待機させ、降雨が確認された場合には、掘削部分への雨水の流入状況を確認し、必要に応じ排水ポンプ及びバキュームカーで排水を行います。

【添付資料】