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定期的(毎月)に通報連絡し、公表した事象(区分Ⅳ)(平成22年5月)
日付 | 号機 | 内容 |
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19日 | 2 |
定期検査中の泊発電所2号機におけるタービン建屋内での漏水について
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事象の概要
平成22年5月19日(水)16時30分頃、第15回定期検査中の泊発電所2号機において、タービン建屋(非管理区域、EL10.3m)に設置している弁 2V-FW-015(クリーンアップ排水※1排水処理装置行切替弁 以下、当該弁という)の点検作業を行っていたところ、1号機の温水ピット※2の排水ポンプが自動起動したことにより、1号機の排水が、2号機側に廻り込み、開放点検中であった当該弁より漏えいいたしました。
当該弁からの漏えい量は約40m3であり、漏水したエリアには、安全上重要な機器等※3はありませんでした。なお、被水した機器(モータ等)において、絶縁抵抗測定等を実施し問題のないことを確認する他、必要に応じて取替を行うが、定期検査工程への影響はありません。
また、分析の結果、漏えい水には放射能はありませんでした。 -
原因
- (1)1号機と2号機の温水ピット排水ポンプ出口配管が、排水処理設備の手前で接続されていることが、系統図上で不正確な状態となっていました。これは1号機の温水ピット排水ポンプ出口配管と排水処理設備の合流点が建設時のプラントメーカと他の施工会社の取り合い点※4であり、建設時の確認が不十分であったためと考えられます。
- (2)1号機の温水ピットの排水が2号機側に廻り込む可能性のあることを事前に確認できず、1号機側の排水ポンプ停止処置を講じていませんでした。
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再発防止対策
- (1)1号機と2号機の温水ピット排水ポンプの出口配管が排水処理設備に入る手前で接続されていることが、容易にわかるように系統図の見直しを行います。
- (2)当該弁を点検する場合は、2号機側温水ピット排水ポンプのみならず、1号機側についても停止処置を行うことといたします。
- ※1クリーンアップ排水
起動時の蒸気発生器二次側の給水中には、機器開放点検で持ち込まれた不純物があり、これを洗い流すことをクリーンアップといい、この排水のこと。 - ※2温水ピット
タービン設備等の機器排水等で比較的温度が高い排水を溜めるピット(排水槽)。 - ※3安全上重要な機器等
原子炉容器本体、蒸気発生器、余熱除去ポンプ、非常用ディーゼル発電機、再生熱交換器等の機器等。 - ※4取り合い点
メーカが違う設備と設備を接続する配管等では、施工の範囲を決める必要があり、この境界部分。
【添付資料】