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放射線とは

放射線とは、放射性物質から放出される粒子や電磁波のことです。
放射線の仲間には、粒子の流れであるアルファ線、ベータ線、中性子線などと、電磁波であるガンマ線、エックス線があります。
また、放射線を出す物質を「放射性物質」、放射線を放出する能力を「放射能」といいます。
懐中電灯にたとえると、「放射性物質」は「懐中電灯」、「放射線」は懐中電灯から出る「光」、「放射能」は「電池(光を出す能力)」にあたります。

懐中電灯に例えると・・・

放射線の単位

放射線に関係する単位として、「ベクレル」と「シーベルト」があります。
どちらも放射線に関する研究で功績を残した物理学者の名前を使用しています。
ベクレルはフランスのアンリ・ベクレル氏、シーベルトはスウェーデンのロルフ・マキシミリアン・シーベルト氏にちなんで名づけられています。

ベクレル

「ベクレル」は放射能(放射線を放出する能力)に注目した単位です。
1秒間に1つの原子核が崩壊することが、1ベクレルと定義されており、物質の放射能の強さを表します。例えば、「肉や魚には、放射性物質の『カリウム40』が1kgあたり100ベクレル程度含まれます」という使い方をします。

原子核が放射線を出して別の原子核に変わること。

シーベルト

「シーベルト」は放射線を受ける方に注目した単位です。
人が受けた放射線の量を表したもので、体への影響度合いを測る物差しとして用いられています。例えば、「東京~ニューヨーク間を航空機で往復するときに受ける放射線は0.2ミリシーベルト」という使い方をします。

放射線の単位

放射線の特徴

放射線は遮ることができる

放射線は、物を透過する性質がありますが、あらゆるものを透過するわけではありません。
アルファ線は紙1枚で遮ることができます。同様に、ベータ線はアルミニウムなどの薄い金属板、ガンマ線・エックス線は鉛や鉄の厚い板、中性子線は水やコンクリートで遮ることができます。

放射線はさまざまな物質で遮ることができる

放射能は時間とともに減少する

放射性物質は、時間の経過とともに放射能が減少していきます。一定の時間が経過すると半分になり、さらに同じ時間が経過すると、そのまた半分になります。この放射能が半分になる時間を「半減期」といいます。

放射能(放射線を出す能力)は、時間の経過とともに減少する