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国立環境研究所の疫学研究とは?

Q: 国立環境研究所の疫学研究とはどのようなものですか?

A. 2003年1月28日に文部科学省は、国立環境研究所が中心となって実施した疫学研究成果の概要および評価を公表しました。この研究報告書の概要と文部科学省の評価結果は以下のとおりです。

研究成果の概要:「生活環境中電磁界における小児の健康リスク評価に関する研究」

子供部屋の平均磁界レベルが0.4μT以上のみでリスクが有意に上昇パターンを示すこと、また、それ以下の磁界レベルではリスク上昇傾向は認められないことが示唆されている。

文部科学省の評価結果 (概要)

([平成14年度 科学技術振興調整費中間・事後評価報告書]より抜粋)

  • 本研究においては子供部屋の平均磁界レベルが0.4μT以上のみで小児白血病のリスクが有意に上昇するパターンを示しているとしているが、以下の理由により本研究の結果が一般化できるとは判断できない。

    • 症例数が少なすぎる上に、検討した交絡要因※1の詳細資料が提出されておらず、他の交絡要因の影響の除去が適切であるか不明である

    • 対照群の選択に際して、依頼数に対する承諾数の割合が5割程度と低いことに起因する選択バイアス※2発生の可能性の検討が十分説明されていない

    • 危険率が5%でようやく有意差が成立している

  • 十分な症例数があるとは言い難く、本研究のみにて健康リスク評価を行うのは不適切である。

  • 健康リスク評価について十分な言及ができず、収集した情報等の整理が不十分な現状においては、本研究の科学的価値は低く、科学的・技術的波及効果も期待できない。

  • 本研究は国民的な関心事であるにもかかわらず、収集した情報の整理が不十分であるのに加えて、国民の電磁界の健康リスクに対する漠とした不安に答えていると言えないため、結果として優れた研究であるとは言えず極めて残念な結果に終わった。

(※1 交絡要因: 喫煙や車の排気ガスなど健康への影響が予想される他の要因)

(※2 選択バイアス: 調査対象者を選択する際の偏り)

《評価結果》

総合評価 c
目標達成度 c
目標設定 c-2 *
研究成果 科学価値 c
科学的波及効果 c
情報発信 c
研究体制 代表者 c
連携等 c
中間評価の反映 c
生活者の観点 成果価値 c
波及効果 c
評価ランク
a 非常に優れた研究である
b 一定の成果が得られた研究である
c 優れた研究ではない
c-2 目標設定が高すぎる

Q: 国立環境研究所の疫学研究結果で北海道電力の考え方が変わるのですか?

A. 文部科学省(科学技術・学術審議会)は、今回の疫学研究について科学的に極めて低い評価をしておりまして、本研究結果によりこれまでの公的機関の見解が変わるとは考えられません。これまでの多くの研究を総合的に評価した世界保健機関(WHO)、全米科学アカデミー、経済産業省、環境省等の国内外の諸機関では、いずれも「居住環境における電磁界による有害な影響は認められない」と結論づけています。
したがいまして、北海道電力は、これら国内外の諸機関の総合的な評価にもとづき、
『電力設備からの電磁界が人の健康に悪い影響を与えることはない』と判断しています。

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