今回の福島第一原子力発電所の深刻な状況は、発電所外部からの電力供給が途絶えたことに加え、津波の影響により、安全上重要な機器(非常用ディーゼル発電機*1や海水ポンプ*2など)が正常に働かなかったことから、原子炉停止後の炉心および使用済燃料から発生する熱を冷やす機能が損なわれたことによるものと考えられます。
*1
原子力発電所で何らかの異常により発電所への電力供給が停止した場合に、外部からの電力が無くても自動的にディーゼルエンジンが起動し、発電所内に必要な電力を供給する発電機
*2
原子力発電所にある設備や機器の冷却および原子炉停止後に炉心を冷却するための海水を取水するポンプ
事故時に原子炉を「止める」・「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」という機能のうち、今回の事故では原子炉は設計どおり地震で自動停止し、「止める」機能は確保されましたが、原子炉停止後も炉心から発生する熱を「冷やす」ことができず、結果として放射性物質が環境中に放出され、「閉じ込める」ことができませんでした。
泊発電所では、すべての交流電源などを喪失した場合においても、炉心や使用済燃料の損傷を防止することを目的とした緊急安全対策や、万一、炉心が損傷した場合でも迅速に対応できるようにシビアアクシデント対応策を既に実施しましたが、さらなる安全性の向上を目指した対策についても実施してまいります。
今後も引き続き、今回の事故に至った原因や経緯についての情報収集に努めるとともに、必要に応じて適切な対策を実施することで、泊発電所の安全確保に万全を期してまいります。